生活相談員になるには?

生活相談員の資格要件「精神保健福祉士」について

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精神保健福祉士

2015.11.19

精神保健福祉士


精神保健福祉士とは

生活相談員になるための資格として、社会福祉士と並んで定められている国家資格が、精神保健福祉士です。精神保健福祉士とは、精神上の障害を抱える人やその家族の人から相談を受けるという点で特色がありますが、彼らが日常生活の訓練を受けられるための施設を紹介したり、就職のためのアドバイスを行うなど、現状より少しでも暮らしやすくなるように支援する仕事である点では、社会福祉士とあまり違いはありません。精神保健福祉士は、別名、精神医学ソーシャルワーカー(Psychiatric Social Worker)とも呼ばれることから、「PSW」と略称されることがあります。

精神保健福祉士とは

精神保健福祉士になるためには

この精神保健福祉士になるためにも、やはり社会福祉士の場合と同じように、一定の受験資格が定められています。すなわち福祉系の四年制大学において、所定の科目を履修し、その課程を修了して卒業するか、福祉系の短期大学において、所定の科目を履修し、その課程を修了して卒業した後に、実務経験を1年から2年積むか、あるいは一般の四年制大学卒業後に一般養成施設において1年以上通学するか、または一般の短期大学を卒業して、実務経験を1年から2年積んだ後に、一般養成施設において1年以上通学するか、いずれかを選択しなければなりません。
そして社会福祉士の資格を既に取得している場合には、精神保健福祉士の受験に際し、試験内容の一部が免除されることになっています。そのため、社会福祉士と精神保健福祉士というダブル資格を、最初から目指すという人も少なくないのです。

精神保健福祉士になるためには

精神保健福祉士の試験概要

財団法人社会福祉振興・試験センターが実施する、精神保健福祉士資格取得のための試験は、その試験内容も多岐に渡ります。その中でも専門特化している、精神疾患やその福祉に関するものとして、「精神疾患とその治療」、「精神保健の課題と支援」、「精神保健福祉相談援助の基盤」、「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」、「精神保健福祉に関する制度とサービス」、「精神障害者の生活支援システム」といった科目は特徴的といえます。
その一方で、「人体の構造と機能及び疾病」、「心理学理論と心理的支援」、「社会理論と社会システム」、「現代社会と福祉」、「地域福祉の理論と方法」、「福祉行財政と福祉計画」、「社会保障」、「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」、「低所得者に対する支援と生活保護制度」、「保健医療サービス」「権利擁護と成年後見制度」などは、社会福祉士と同じく、広く深い福祉に関する知識を求められるプロフェッショナル資格ということが分かる内容となっています。

精神保健福祉士の試験概要

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