転職はお互いのマッチングが大切であり、内定を得ながらやむを得ず辞退することもあるでしょう。勤務する前からすでに、違和感を覚えるような職場に嫌々勤め始めても、お互いに良い結果は生まれません。しかし面接や内定を辞退するということは、それなりに勇気の要ることであり、また社会人として恥ずかしくないマナーを守ることは大切です。
中には相手先企業に明確な辞退の意思を伝えることなく、連絡があっても無視をするといった場合もあるようですが、採用側にも採用側の事情があって人材の採用に取り組んでいるのであり、それをまずは理解することが大切です。
特に介護業界では、人手不足が深刻化しており、採用側としては一日も早く、そしてより良い人材を確保しようと、決して小さくはないコストを支払っているのが現実です。求人情報を数あるサイトに掲載したり、広告を出したり、あるいは専門のエージェントに人材獲得を依頼するなど、手間と費用が掛かっているのです。
転職希望者にとっては、取り敢えず面接を受けて、内定をいくつも獲得してから選ぶというのが理想かもしれませんが、採用側にとっては、内定者以外の応募者には、既に断りの通知を出してしまっているなど、面接や内定辞退によって、改めて採用活動をやり直さなければならなくなるかもしれないのです。
そこで面接や内定を辞退する決意を固めたら、できるだけ速やかに相手に伝えることが重要です。ビジネスマナーとして、このような大切な要件を伝えるのに、いきなりメールを送りつけて終わりにするのではなく、まずは電話で直接、担当者に感謝と辞退の意思とを明確に伝え、改めてメールで自分なりの理由などを簡潔にまとめた文面を送るのが良いでしょう。常識的に考えて、面接や内定の連絡を受けてから、24時間以内というのが目安です。
なおメールアドレスは相手にも見えてしまうものであり、あまりに突飛なアドレスは、心証を悪くする可能性もあります。そのためビジネスで使用するアドレスは、あらかじめ常識的なものにしておくのが無難でしょう。
また相手は多忙な業務の合間を縫って採用のための準備をしているのであり、面接や内定辞退の意思を明確にし、件名も一目で分かりやすいよう工夫しましょう。そして相手方は複数の職員が共通でメールを受信しているかもしれないため、メールの書き出しは、必ず採用担当者のフルネームを記載して、宛先を明確にしましょう。また最後には、結びの挨拶と共に、自分のフルネームやメールアドレス、そして自宅住所や電話番号を正確に記載することを忘れないようにしましょう。
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