生活相談員になることを目指す場合、自分が働いている今の職場で、その夢を実現することができるのかどうかを、見極めなければならないでしょう。介護施設であれば、どこにでもニーズがあるとはいえ、そもそもそのような施設では働いていないという場合には、募集条件とも照らし合わせながら、生活相談員として自分の経験や資格を活かすことができる新たなチャンスを求めて、転職することになるでしょう。
また介護業界に身を置いている場合であっても、自分が生活相談員として活躍することができる職場ではないと判断した場合、外へ活躍の場を求めることになるかもしれません。急激に進む少子高齢化を支える介護の現場では、どこも人手不足なのが現状であり、加えて福祉行政等諸般の事情によって、介護に従事する人の給料は安く抑えられていながら、肉体的にも精神的にも重労働を余儀なくされているのであり、また施設によっては夜勤なども含めて、過酷な長時間労働を強いられる場合も珍しくありません。
そのため離職率が高く、また求人募集がありながら、求職者とのミスマッチが問題視されている部分もあるのです。その一方で、転職によって介護の職に就くという人も増えているのであり、転職希望者を積極的に受け入れる素地があるともいえます。
仮に転職を決意した場合、それが無計画なものではないかどうか、充分注意する必要があります。誰しも社会人生活が長くなると、今の仕事を辞めたいと思うことなど、1度や2度はあるものです。もちろん肉体的・精神的に限界を超えるような危険な状態である場合には、即刻辞めるべきですが、そうではなくて現状逃避を目論むのであれば、冷静な判断ができていない場合もあるため、実際の行動に移すのはもう少し待った方が良いかもしれません。
転職先は、いくらでもあるように思えるかもしれませんが、将来設計とも合わせて、下準備が大切です。特に介護の現場において、肉体的な負担は大きいのであり、求人側としても、若くて体力のある人を希望する例が少なくありません。例えば第二新卒と呼ばれる25歳前後であれば、まだまだ社会人としての実績などを求められることもなく、従って比較的転職しやすいといえるでしょう。
しかし28歳ぐらいになると、ある程度の実務経験を積んでいることを前提に、リーダーとしての活躍を期待されることもあります。更に一般的にも転職の限界とされる35歳に近づくと、期待されるレベルも相応に高くなるため、スキルや実務経験に乏しい場合には、どうしても評価が低くならざるを得ず、従って有利な条件で転職を果たすことが難しくなってしまいます。
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生活相談員として働くための資格要件の中で、もっともハードルが低いのが社会福祉主事任用資格で、これが唯一国家資格ではありません。
生活相談員は幅広い業務をこなしながら介護職員と介護サービスを利用する人の間で架け橋となる役割として利用者をサポートします。
生活相談員が個々の専門知識や能力を活かすことのできる場として、老人福祉施設や身体障害者施設、精神障害者施設などが挙げられますが、中でも少子高齢化が急速に進む現代の日本において、需要が高まっているのが老人福祉施設です。老人福祉施設には、養護老人ホームや特別養護老人ホーム、あるいはデイサービスセンターなどがあり、生活相談員は、それぞれの利用者にとって最適な支援を実現するために欠かすことのできない存在なのです。